2005/08/03

「東京タワー~オカンとボクと、時々、オトン~」

今年読んだ本の中で、一番良かった。今年と言わず、本を読んでこんなにぼろぼろ泣けてきたのは初めてのことだった。449ページの中にこめられたあるひとつの家族の形は、とても愛しい。
そのなかに笑いがみっちり詰まっており、単純に悲しい悲しいお話ではない。
電車の中、カフェの中、本を開けばその世界に引き込まれ、涙があふれてみっともない。
とても印象に残ることが多いけど、その中でも序盤あたりにあったフレーズが忘れられない。

お箸の持ち方と、漬物を食べるひとこま。

「ある程度大きくなって、人の家に呼ばれる時は、オカンに恥をかかせないようにと、ちゃんとした箸の持ち方をまねてみたりするのだが、オカンはあまりそういう世間体は気にしないようだった。自分が恥をかくのはいいが、他人に恥をかかせてはいけないという躾だった。」

人は生きてる以上、どんな形であっても人と人とのかかわりを抜きには存在できない。
個人主義が横行していて「私」と「公」が都合の良いようにすりかわりがちな現代。
人を敬うことが、人を育てる。
これを読んで日々反省の毎日である。

いつか来る避けられないその日にむかって、今何ができるだろう。
そしてこれから何をしていけばいいのだろう。
答えを見つけにもう一度読み直そう。

あ~、温かいご飯がそこにあるのは、当たり前のことではないんだな。

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